人との会い方、距離感は人それぞれ。
どこまで違っていいのかを話してみよう。
新型コロナウイルスの流行は、いまもなお私たちの日常を進行形で変えています。
大きく様変わりした一つが、人との会い方、集まり方。
例えば、私の職場でも歓迎会や送別会、忘年会などはずっと行っていません。
休憩時間はなるべく他部署の職員とは交わらないようになっています。
いつになったら、私たちは新しい人たちを歓迎できるのでしょうか。
いつになったら、私たちは去る人たちを気兼ねなく送別できるのでしょうか。
職種にもよると思いますが、私の職場ではまだまだ見通しは立っていません。
11月28日(日)の北海道新聞に「コロナ下の羅針盤」と題し、
人と会うこと、会わないことというテーマの記事が載っていました。
その中で、精神科医の斎藤 環さんの言葉を興味深く読みました。
斎藤さんは言います。
私の理想は、対面で仕事をするのが向いている人、
テレワークの方が効率が上がる人、
この両者が共存できるハイブリッドの形態が残ること。
コロナ以前にはなかった働き方。
会社に行って人と働くのが当たり前であった職種の人たちも、
家から出ず、誰にも会わずにテレワークができる。
今はむしろそれが推奨された世界。
私たちには、会わずにはいられない人たちがいます。
家族、恋人、友人…関係を維持し、深めていく上で、
私たちは会うことを必要としています。
コロナが収束すれば、また以前のように会社に行き、
会社で仕事をする働き方に戻るのかもしれません。
ある程度、人との会い方、集まり方は元に戻るかもしれません。
そして、社会の中でそれを必要とする人の方が多いのかもしれません。
斎藤さんは言います。
会うことを耐えられない、ストレスだと感じる人たちが一定数いることに気付いてほしい。
そういった人にも選択肢が残る社会、配慮できる社会になってほしいというのが私の願いです。
これからの働き方改革は、長時間労働を何とかしようという時間だけの話しではなくなり、どこで、どのように働くのか、というところも含まれていくのだと思います。
私自身、実は職場の飲み会はなくてもいい派です。
仮に自分が定年を迎えて退職するときには、送別会はなくても全然構いません。
むしろその方がいいかも!と思っているくらいです。
いろいろなことが多様化していきますね。
組織や集団の中で、ある程度の幅の中でそれぞれの違いを認め、
それぞれがそこを攻撃材料とせず、組織としての成果を挙げていく。
自分の自立度を高め、なおかつ人と関わり、生きていきたいと思っています。