失敗しない人間はいません。
私たちは、失敗をくり返しながら、今ここにいます。
数年前のことです。
あるスタッフが、入職数ヶ月目の新人に仕事を教えていました。しかし、新人は言った通りに動いてくれません。
スタッフは、「何度言ってもちゃんとやらない!」と怒っています。教えた通りにやらなければ【残念な結果になる確率が高い】ということを、スタッフはわかっているのです。これまでの知識と経験があるからです。
失敗の受け入れ方
そのスタッフもまた、何度も失敗や試行錯誤をくり返し、今の立場にいます。
自分とおなじ量の失敗を後輩にさせる必要はありません。
しかし、後輩にも失敗して学ぶ権利はあると思うのです。
先輩は、後輩の失敗をどのように許容するのか、そしてその失敗をどのように学びへ繋げるのか、という接し方が大切だと思います。
発達対応モデル:その人の自立度に応じた接し方
第1段階:積極的ティーチング
目の前にある問題について「やったことがない、指示がほしい」という依存の段階の人には、「こうしてください、ああしてください」という指示が必要です。
第2段階:消極的ティーチング
「やったことはあるけれど、助言は必要」という半依存の人には、その人の主体性を少しだけ尊重しながら、「こうしたらいかがですか?」などの助言が有効かもしれません。
第3段階:コーチング(支持)
「そこそこ自信がある、ほぼ自己解決できる」という反自立の人には、「どうするのがいいと思いますか?あなたはどうしたいのですか?」などと聞き、その人の自己決定を支持します。
第4段階:コーチング(非関与)
「いつもやっている、任せてほしい」という自立の段階の人には非関与となり、見守るだけでよいといいます。
相手の失敗を生かす
私は、失敗を最大限生かしてほしいと思います。
人を育てることが、一筋縄ではいかないことは重々承知しています。新人の不手際は、そっくりそのまま顧客に対しての不手際となります。
それでも、新人にも失敗する権利はあり、責任を負うことができるのです。
私たちは、誰かの失敗による被害を被り得る社会に生きているのであり、できる限り他者の失敗を受け入れることで円滑に進んでいく社会の一員でもあるのです。