話す目的はうまく話すことではない。誰かと繋がること。
話しがうまくなりたい
私はずっとそう思ってきました。
なぜなら、私は自分が話しベタであると思っているので、その裏返しです。
では、私はどうして話しがうまくなりたいと思っているのだろう。
人に、あの人は話しがうまいと思われたいから?
そうですね。
「〇〇さんの話しって、なんか聞いちゃうよねー」って言われてみたいですね。
では、私はどうして人からそう思われたい(言われたい)のだろう。
それは、たぶん…
話しがうまい人のまわりには人が集まるから。
まわりの人たちの顔を笑顔にし、集まる人たちをどこか安心させています。
まわりの人たちと繋がっているように見えるのです。
私は、そういう人を羨ましく思います。
仕事柄、研修を受ける機会が多くあります。
また、研修を行う機会もそれなりにあります。
少しでも話しがうまくなりたい私は、現在話し方の講座に通っています。
その中で、話の内容以前に、発声や姿勢がいかに大切なのかを改めて学んでいます。
それを裏付ける有名な法則に、アメリカの心理学者であるメラビアンの法則がありますね。
私たちは、相手の第1印象を会ってから3〜5秒で決め、その情報のほとんどを「視覚情報」から得ているという概念。
私たちは相手のどこで印象を持つのか。
- 態度、表情、しぐさなどの視覚情報:55%
- 声質、語調などの聴覚情報:38%
- 話しの内容などの言語情報:7%
人は見た目が9割という本も流行りましたよね。話のネタ以前に、話す姿勢や声が大切ですよ、ということですね。
このメラビアンの法則のことは、細かな数字は忘れていましたが、以前から知ってはいました。
しかし、これまでは姿勢や発声をトレーニングしてまで話しがうまくなりたいと思うまでには至りませんでした。
メラビアンの法則を聞いても、どこか話す姿勢や発声は軽視していました。大きな声で話せばいい、滑舌よく話せばいい、くらいのことしか思わず、簡単にできると思っていたのです…。うーん、残念。
でも、やはり、違いました。
当たり前ですが、話す姿勢や発声にも技術がいるのです。長年の話し方でついてしまった私の話し方のクセは簡単に取れません。口の開け方、声の出し方、顎が上がる姿勢など。
次はこれに気をつけながら話してみよう。
そう思いながら誰かと話す機会を待つことは、私の楽しみなことになりつつあります。
あの話し下手な私が、誰かと話す機会を楽しみに待っているとは…
たとえ苦手なことであっても、ちょっぴり主体的に取り組むだけで、こうも変わるものなのですね。